it's so eazy パン作り

元ベーカリー勤務経験者が簡単で美味しい、家庭でのパン作りに悪戦苦闘する模様を綴ります。

楽する手ごね 2

こんにちは!

 

今回は、『楽する手ごね』をやっていきます。

 

1.捏ねが楽

2.汚さない

3.疲れない

4.おいしい

以上、4点が命題です。

 

*配合

強力粉       200g

ラニュー糖                30g

塩                                    4g

インスタント                  1g

ドライイースト

脱脂粉乳                          8g

卵                                    30g

バター                             10g

ショートニング                10g

水                                     88g

 

バター、ショートニングは事前に室温でやわらかくしておく。

(ひと手間ですが、湯せんで溶かしとく方がおすすめです)

イーストは水にまぜておく。

 

ボールに小麦粉等材料を入れ、イーストを溶かした水を一気に入れる。 

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 この位に、へらで混ぜる。

少し水が少なかったか?100g位で良かったかも。

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もちろん余裕があればもっと混ぜても全然OKです!

自分の場合『究極の楽な手ごね』という命題があるので、ここで混ぜストップです!('◇')ゞ

 

タッパーに入れ生地にラップして、冷蔵庫へ

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6時間以上、低温長時間発酵させる。

 

~~それから~~~

生地をタッパーから出し、端をもって重力と腕の振り?を利用して垂れ伸ばす。

生地を持つ個所を変えていろんな個所で垂れ伸ばす。

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垂れ伸ばした生地を軽く丸めて、めん棒で優しく伸ばす。

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そして三つ折りにする~

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優しく丸める

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タッパーに入れ、冷蔵庫で休ませる。

 

この、一連の作業を生地を休ませながら計6回繰り返す。(だいたい2時間半くらいの間に)

「6回も!」とお思いでしょうけれど、1回の作業を2分でやれば12分です!

 

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回を重ねるごとに生地が切れにくくなるので重力で伸ばす時に、あやとり?みたいな指の動きで膜ができるくらいやさしく伸ばす。持つ個所を変えて、だいたい満遍なくこの動作をする。

生地を伸ばす作業、三つ折り作業、丸め作業も回を重ねるごとに表面がきれいになりますが、それにつれて生地の弾力、引きが強くなっていきます。無理をしない程度に生地を休ませながら行います。

 

6回終わったら、一晩冷蔵庫で長時間発酵させる。(イメージとして朝、午前中に生地を混ぜて冷蔵発酵させて、夜に伸ばし作業、翌日午前に焼成を行う時間割を想定しています)

 

 

翌朝、生地を冷蔵庫から出し、生地温を上げる。そのさい、ビニール袋二重にして、ぬるま湯につけても良しです。

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熱くなりすぎないように注意!ぬるま湯に接する面を頻繁に移動させる。

 

150gで分割、丸め、休ませて、成形

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 パウンド型にこんな感じで型詰め

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やさしく、引っ張りすぎないよう注意!

 

ホイロ完了。今回、ぬるま湯につけ分割前生地温19.5℃でホイロ時間2時間かかりました。

生地温もっと高くすればホイロ時間も短くなります。

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卵液を塗って焼成へ~

 

今回はオーブンレンジで焼きました。

200℃で18分

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焼けました~~!おいしそうですね~~!!

どうですか?!

あんな捏ね方でもそれらしいパンになってますよね~~~!!

 

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 ミキシングで生地を作るのではなく、時間をかけて寝かす事によって生地を作っていくスタイルです。

 

1.捏ねが楽

2.汚さない

3.疲れない

4.おいしい

 

この四命題クリアーしてるんじゃないですか?! (*^▽^*)

いかがでしょうか?

 

 

しかし、問題点もあります。

まず、生地の伸展性、ガス保持力、伸びる力がない事。ゆえに釜伸びがあまりしないのです。

下の写真を見比べて下さい。

焼き前と焼き後の比較です。

高さにご注目下さい。

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ほとんど釜伸びしてないです・・・・(+_+)

 

実は以前にもこの方法でパンを作ったことがあり、そのときはいわゆる、標準的なホイロ時間で釜入れしたのですが、思いのほか釜伸びせず、背の低いむっちり重い、冷めたら固くなるパンになってしまいました。今回は、もう釜伸びを期待できないのがこのやり方の特徴だと割り切って、ホイロを長く取りボリューム満点で釜入れしました。ですのでこの生地重量だとこのくらいの体積だよな、というくらいのボリュームになったと思います。生地自体が引きの強いマッチョな生地なので、ホイロオーバーによる生地のダレは見受けられませんでした。しかしそのような生地特有の引きの強い食感はやや感じますが・・・

 

次は内相です。

(内相がわかりやすいように若干、写真加工しました。実物はここまでボソボソには見えないですよ・・・ (T_T))

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作る前のイメージだともっときめの細かい内相になる予定でしたが、もともとの生地が固すぎた為、またその生地をホイロ過発酵で焼成した為か、ボソボソした内相になってしまいました。トーストすると過度にサクサクします。ここいらも次回の課題です。

 

この、『楽する手こね』もっと試していこうと思います。


 

では、また!