it's so eazy パン作り

元ベーカリー勤務経験者が簡単で美味しい、家庭でのパン作りに悪戦苦闘する模様を綴ります。

またチョコラスクをオーブントースターで焼く

こんにちは!

 

前回、作ったあのいまいち物足りないチョコラスク、覚えていらっしゃるでしょうか?あの、貧乏性丸出しのチョコ薄口ラスク。チョコが薄いだけでなく、少し焼きすぎたものだから、その微妙な焦げ臭も加わりそういう意味でも『ビターチョコラスク』になりはてました。

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今回は、そのリベンジというか、やり直しです。

前回けしてまずかったわけではないですよ。あまり納得して無いという事です。

 

*材料

乾燥状態のスライスしたフランスパン100g(乾燥前)

無塩バター       16g

ビターチョコ      26g

ラニュー糖      22g

ココアパウダー      2g

 

セッティングします

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作り方は前回を参照下さい。

 

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ボールの中でなじませる

 

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焼き前

 

焼成

オーブントースター

150℃で15分

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焼き完了~~!!

今回はチョコの存在感ありますね~!

 

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コーヒータイム (*^-^*)

 チョコ感UPでおいしさ倍増~~!

焼き加減も控えて、縁部分まだ白っぽいですよね。前回は褐色掛かってましたから。

苦味しません ( ^^) 

あと、肝心の食感ですが「パリパリ、バリバリ」ガリっと噛み応えある期待どうりの食感でいいですね~~

 

 

*ラスクに適したフランスパンを入手

  (こいつは良いラスクになりそうだ~~!)

今回、なぜもう一回ラスクを作ろうと思ったか。それはいい感じのフランスパンが手に入ったからです。前回も言いましたがラスクの食感はその元になるパンの種類で違ってくるのです。で今回、自分好みの「パリパリ」タイプの食感が期待できるフランスパンを入手したのです。おそらく強度の「パリパリ」。「バリバリ」によせた感じのが期待できそうなのです。

 

これがそのフランスパンです。

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ひどいもんです・・・

いびつな形、まだらな焼き色、立たないクープ・・・

写真ではわかりませんが、持つとずっしりと重さを感じます。焼きがあまいようです。ボリュームも出ず、気泡もなく内相も目の詰まった感じです。釜伸びをほとんどしなかったんでしょうね。最低のフランスパンです・・・

「だれだ?これ作ったの?」

「ハイ!自分であります!」

 

茶番ありがとうございました!

でもこれが『ハードパリパリ系ラスク』にうってつけなのです。

 

このフランスパンの作り方~~

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ミキシング

やわらかめの生地です。フランスパンだもの。

発酵させて、分割、

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成形して冷蔵庫の野菜室に一晩入れました。で、翌朝すぐ切り込み入れてオーブントースターで焼成~。無謀な~~!

ホイロの(~35℃~)の温度をすっ飛ばし猪突猛進的に焼き上げたのが、この『成形オーバーナイトフランスパン』です。

 

なんで、こうなったか?

大きな原因の一つは冷え切った生地の温度です。釜伸びするのにはそれに適した生地温度があります。よく聞きますよね?パンは生き物だって。生地中のイースト等の活動が活発になり、勢いよくガスを発生させる温度帯があるのです。それを度外視して直情径行的に釜入れ前のイーストと酵素の活性化、炭酸ガスの充満工程の為のホイロをすっ飛ばし、冷たい生地のままオーブントースターで焼き始めたため、生地中のイーストなどは活動する間あまりなく死に絶えてしまったのです。ですので、炭酸ガスの放出、膨張もあまり出来ず、釜伸びしない、目の詰まったパンになったのです・・・

でも、この目の詰まった油脂が入ってないパン。これパリパリラスクには適材なんですよ!

 

スライスして乾燥させた状態

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焼きがあまいパンだったので、乾燥した2月にもかかわらず、カラカラ状態にするまでに、長時間要しました。

 

こういうタイプですから、出来上がりは「サクサクタイプのラスク」と比べると重さは同じでも嵩は小さくなります。

店でこのタイプのラスクを作ると、思いのほか嵩が小さくなって見ため損をするんですよね。お客にとって同じ重さでも袋いっぱいのラスクと袋に7分目のラスクでは前者を選びがちですよね。口当たりを意識してラスクをチョイスするのも一考です。

 

 

では、また!